風俗嬢の引退後を左右するのは「計画性」

売れっ子・お茶挽きかかわらず、“引退”は風俗嬢最大の悩みである

近年キャバクラ嬢などの水商売がタブー視されることは減ってきましたが、そのような現代でも偏見の目を未だ持たれがちな風俗嬢。
「自分は風俗嬢です」とカミングアウトできない彼女たちは、悩みをを誰にも相談できずに一人で抱え込むことも多くあります。
自分が風俗嬢とバレないか(身バレ)、今月の売上がよくない、お客様とトラブルに発展してしまった、お金の使い方がわからないなど、風俗嬢ならではの悩みも尽きません。
そのなか中でも、売れっ子嬢お茶挽き嬢にかかわらず直面する大きな悩みがあります。
その悩みこそが「風俗を引退する時期と引退後の生活について」です。
今回はそんな風俗嬢の引退時期と引退後の生活について高級デリヘル口コミランキングがお話してまいります。

「40の壁」こそが風俗嬢のターニングポイント

一般的な生活を送っているとなかなか身近に感じることのない風俗業界には、非日常ゆえの“誤解”が生まれます。「仕事がなくなったら、最悪の場合女性は風俗で働ければよい。」「女性であれば、風俗嬢になれば誰でも稼げる。」という広範的な認識もそんな“誤解”のひとつです。

なぜこの話をここでするのかというと、「風俗嬢にも“定年”がある」からです。とはいえども、彼女たちには一般的なサラリーマンのように明確に「何歳まで」という定年はありません。明確に定年がないからこそ、60歳を超えても“現役の風俗嬢”という方もいらっしゃいます。しかし、大方の場合彼女たちの“定年”は40歳であるといわれます。

もちろん40歳を超えたところで、すぐに「定年だからお店を辞めてくれ」とお店側から言われることはありません。しかし、女性という性を売り物として働いている風俗嬢にとって、加齢は大きな「価値のダウン」なのです。

18歳の女性と40歳の女性を単純に比較すればおわかりいただけるでしょう。
現在となっては“美魔女”と呼ばれる女性もいますが、大概の場合は年齢を重ねるにつれ容姿は衰えます。
容姿が衰えなくとも、確実に身体機能や体力は衰えます。
さらに言うのであれば、長年風俗業界に身を置くことで精神的な健康状態も着実に蝕まれていきます。
こうした価値の低下によって、だんだんと“稼げなく”なっていくのです。
その“価値の低下”が著しく表れるのが40歳といわれているため、多くの風俗嬢はこの現象を「40の壁」と呼んでいるのです。

「明確な定年がない」といわれると、自動的に「いつまでも働ける」と脳内変換しがちです。しかし需要がないところには供給は不要で、供給が不要ということは報酬も不要という世の中の摂理を考慮すると、風俗嬢たちの“定年”が一般的なサラリーマンより早いことも納得ではないでしょうか。
また、この40歳という数字も「身内にバレることなく、健康的に働くことができる」という前提です。40歳よりも手前の段階でパートナーや身内に風俗嬢であることがバレてしまった場合や、性病に罹患してしまった場合はさらにこの“定年”は早まることでしょう。

定年が早いということは第二の人生(セカンドキャリア)を考える時間も少ないということでもあります。風俗嬢たちは余裕のない時間で、常に「風俗嬢をやめたあと」のことを計画していかなければならないのです。

風俗嬢の引退後は「計画性」によって左右される

先ほどまでの項目では、ほぼすべての風俗嬢が「40の壁」と呼ばれる風俗嬢の“定年”に直面し、通常のサラリーマンよりもはるかに短い時間で「セカンドキャリア」を組み立てる必要性に迫られているというお話をしてまいりました。
しかし、すべての風俗嬢がこの“定年”を意識して、計画的に第二の人生を組み立てることができているかというと、必ずしもそうではありません。
「この仕事でこれだけの金額を貯蓄したら、次はこうやって生きていきたい」というライフプランをきっちり立てるお嬢様がいる一方で、「とにかくお金を稼いで、優雅な暮らしがしたい」というお嬢様もいるのです。
そして、この“差”が彼女たちの引退後の生活を大きく左右するのです。
ここで「きっちりライフプランを立てて働いていた風俗嬢」と「第二の人生を計画しきれなかった風俗嬢」の2つの実例をご紹介いたしましょう。

風俗業界に入る前に「明確な目標」を立てる風俗嬢は成功する。

「ついに夢が叶いました! 5歳からずっと美容系で就職したいと思っていたので本当に嬉しいです」
漠然と夢を語っていた幼少時代。学歴が自分の就職を左右するとわかってからは勉学に励んだという。
「就活では5社を受けてほぼ全社から内定をもらいました。なかには某大手銀行もありましたね」

参照元:旧帝国大出身の美人学生風俗嬢が、4月から大手美容メーカーに電撃入社

参照元の記事の主人公である栞さんは、「美容系の会社に就職したい」という目標を念頭に置き

  • 「学歴こそが夢の実現率を大きく左右するが、じゅうぶんな教育を受けるためにはお金が必要である」という世間一般の現実
  • 「自分の家は、奨学金制度を利用しなければ大学に通えない金銭的な環境である」という彼女の家庭の現実

の2つの現実ギャップを、「風俗嬢になってお金を稼ぐ」ことで計画的に埋めたのです。
クラブハウスにも立ち入りしない、遊び場所はスポッチャ、経験人数は3人という情報からも、彼女は常に「美容系の会社への就職を有利にするために、学業に励む」という目的からブレなかったと考えられます。

栞さんのように「お金を稼いだら何をしたいのか」が明確に決まっている風俗嬢は、引退後の生活も比較的安泰です。
自分の目標を設定・管理する自己管理能力にたけているので、引退後に収入が減ったとしても生活環境が大きく変わることがないからです。

「とにかく今の生活費をなんとかしたい」風俗嬢は失敗する。

隠れて風俗嬢に戻りたい
私は元風俗嬢兼AV女優で、今は足を洗い、付き合って2カ月の彼と同棲をしています。
仕事をしていないのですが、専門学校に行くための学費&家族のためにお金が必要となり200万円ほど一気に貯金をしたいので、また風俗をやろうと考えています。
20時から3時ぐらいまで働く予定ですが、その時間に家にいなくて服装が自由な仕事を教えてください。
彼には風俗で働いていることがばれたくないので、アリバイ的な仕事情報が欲しいのです。
恥ずかしながら20代から風俗やキャバクラでしか働いたことがなかったので、昼職(一般的な仕事)の知識がありません。
最近、彼とはセックスレスになったので、性病を感染させないことを考えると、今しかないと思います!

参照元:真剣に悩んでます。よろしくお願いします。

先ほどの栞さんとは対照的に、こちらは風俗をやめたかったのにお金が足りなくなってまた戻る代表例です。
明確な目標を立てずに「とにかく今の生活基準をあげたい」というのが風俗嬢の動機なので、生活基準を収入の増加分だけ上げてしまうのです。
「とにかく生活基準を上げる」ことが目標なのですから、貯金や将来設計は必然的に後手に回ります。
その結果、せっかく引退したものの生活基準を下げることができず、また風俗嬢に返り咲いてしまうのです。

参照元には書かれていませんが、おそらく参照元の彼女は出戻ったとしても彼女の目論見は失敗に終わるでしょう。
なぜなら、そこに「40の壁」があるからです。
年齢が以前働いていたときよりも上がっているので、おそらく採用してくれる風俗店の母数は減り、採用してくれる風俗店があったとしても1人あたりの単価は下がり、指名も確実に減ることが予想されるでしょう。
つまり「以前の通りには稼げない」のです。
長期的なビジョンに欠けた風俗嬢の中には、一般的な男女と同様に「女であれば、風俗嬢になれば確実に稼げるであろう」という間違った認識を持つ人も少なくないのです。

40の壁から逆算したライフプランを立てることが風俗嬢の勝負の分かれ目

以上今回の記事では、すべての風俗嬢には「40の壁」と呼ばれる潜在的な“定年”があり、その“定年”までにセカンドキャリアを明確に描くことが引退後の生活に大きな影響を及ぼすことをお話いたしました。
「大きな金額を楽して稼いでいる」という誤解を持たれがちな風俗嬢ですが、このような事実を知ると少し見方も変わってくるのではないでしょうか。

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